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民泊の収支シミュレーション完全版|稼働率・客単価から手取り利益を計算する方法【テンプレ付き】

くまのべあ

結論から言うと、民泊の収支は「客単価 × 稼働率 × 営業日数 − 経費」というシンプルな1本の式で、誰でも試算できます。ただし、初心者ほど経費を甘く見積もって「思ったより手取りが残らない」となりがちです。この記事では現役の民泊運営者の立場から、売上と経費の正しい組み立て方、保守的・標準・強気の3パターンでのケース別シミュレーション、そして見落としやすいコストまで具体的に解説します。最後にコピペで使える試算テンプレも用意しました。なお、本記事の数値はあくまで一般的な目安であり、利益を保証するものではありません。

民泊収支シミュレーションの基本式(売上−経費=手取り)

民泊の手取り利益は、突き詰めると次の式に集約されます。

  • 手取り利益 = 売上 − 経費
  • 売上 = 客単価(1泊あたり料金)× 稼働率 × 営業日数

多くの人が「立地が良ければ儲かる」と感覚で考えますが、儲かるかどうかはこの3つの掛け算(客単価・稼働率・営業日数)と、そこから引かれる経費のバランスで決まります。まずは売上と経費、それぞれの中身を分解していきましょう。

売上の計算(客単価 × 稼働率 × 営業日数)

売上の3要素は次のように考えます。

  • 客単価:1泊あたりの平均宿泊料金。繁忙期と閑散期、平日と週末で差が出るため、年間の「平均」で置くのが現実的です。
  • 稼働率:1か月のうち何%の日が予約で埋まったか。一般に立ち上げ初期は低く、レビューが溜まると上がっていく傾向があります。
  • 営業日数:ここが制度によって大きく変わる最重要ポイントです。

営業日数の上限は、どの制度で運営するかで決まります。旅館業(簡易宿所)は営業日数の上限がなく、年365日営業が可能です。一方、住宅宿泊事業(民泊新法)年間180日が営業の上限と法律で定められており、単純計算で年間の稼げる日数が約半分になります。特区民泊は国家戦略特区に指定された一部地域でのみ運営でき、最低宿泊日数などの要件もあるため、新規では使いにくいケースが多く、本記事では旅館業と民泊新法を中心に扱います。許可・届出の申請代行は行政書士の業務領域になるため、制度選びや手続きで迷ったら行政書士などの専門家に相談してください。

経費の内訳(清掃・代行手数料・水光熱・プラットフォーム手数料)

売上から引かれる主な経費は次の通りです。利益が残らない原因の多くは、ここの見積もりの甘さにあります。

  • 清掃費:1回あたりの清掃料金。宿泊者から清掃料として徴収できる場合もありますが、チェックアウトのたびに発生するため回数が多いほど積み上がります。
  • 運営代行手数料:代行に任せる場合、一般に売上の15〜25%程度が相場の目安です(業者・サービス範囲により変動します)。
  • 水道光熱費・通信費(Wi-Fi):滞在中に使われるため、自宅としての利用より割高になりがちです。
  • プラットフォーム手数料:予約サイトに支払う手数料。一般に売上の数%〜十数%が目安です。
  • その他:家賃または物件ローン、消耗品(アメニティ・リネン)、保険、リネン交換費など。

ケース別シミュレーション【保守的・標準・強気】

同じ物件でも、稼働率と客単価の置き方で手取りは大きく変わります。そこで保守的・標準・強気の3パターンで試算するのがおすすめです。以下はあくまで計算の組み立て方を示すための一般的なモデル例であり、収益を保証する数値ではありません。

1R物件の月次収支モデル

客単価8,000円・営業日数30日の1R物件を例にすると、稼働率の置き方で売上は次のように変わります。

  • 保守的(稼働率50%):8,000円 × 30日 × 50% = 売上12万円
  • 標準(稼働率65%):8,000円 × 30日 × 65% = 売上15.6万円
  • 強気(稼働率80%):8,000円 × 30日 × 80% = 売上19.2万円

ここから家賃・清掃費・水光熱・各種手数料を引いたものが手取りです。仮に固定費+変動費の合計が月12万円前後かかるなら、保守的ケースではほぼトントン、標準ケースで月数万円の利益という見え方になります。保守的ケースで赤字にならないかを必ず確認しておくのが、失敗しないコツです。

1棟貸し・戸建ての月次収支モデル

戸建てや1棟貸しは客単価を高く設定できる一方、固定費(家賃・水光熱・清掃の手間)も大きくなります。客単価25,000円・営業日数30日で試算すると次の通りです。

  • 保守的(稼働率45%):25,000円 × 30日 × 45% = 売上33.75万円
  • 標準(稼働率60%):25,000円 × 30日 × 60% = 売上45万円
  • 強気(稼働率75%):25,000円 × 30日 × 75% = 売上56.25万円

1棟貸しは売上の絶対額が大きい分、清掃や運営の手間も増えます。広い物件ほど清掃費が1回あたり高くなりやすく、客数の多いグループ利用では消耗品の減りも早くなる点に注意してください。

見落としがちなコストと「実質利回り」の出し方

月次の収支が黒字でも、見落としコストを入れると年間では話が変わることがあります。試算に組み込みたいのは次の項目です。

  • 初期費用:家具・家電・寝具・消防設備・届出や許可にかかる費用など。これを回収できて初めて本当の黒字です。
  • 空室・閑散期:年間を通せば必ず閑散期があります。年平均の稼働率で見るのが安全です。
  • 原状回復・修繕:設備の故障やトラブル対応の予備費。
  • 税金・確定申告:所得税・住民税、規模によっては事業に関わる税務。

そのうえで、実質利回り(目安)= 年間の手取り利益 ÷(物件取得費+初期費用)× 100 で計算すると、表面上の数字に惑わされずに判断できます。ここでの年間の手取り利益は、年間売上から年間経費を引いたあとの金額です。広告でよく見る「利回り◯%」は経費を含まない表面利回りであることが多いので、必ず実質ベースで自分で計算し直すことをおすすめします。

自主運営 vs 運営代行で手取りはどう変わる?

運営方法によって、残る手取りも、かかる手間も変わります。

  • 自主運営:代行手数料がかからない分、手取りは大きくなります。ただし予約対応・ゲスト連絡・清掃手配・トラブル対応を自分で行うため、時間と労力がかかります。
  • 運営代行:一般に売上の15〜25%程度(目安)が手数料として引かれますが、運用の手間をほぼ任せられます。本業がある方や複数物件を持つ方に向いています。

たとえば売上15万円の物件なら、代行手数料20%で月3万円が目安です。これを「高い」と見るか「自由な時間の対価」と見るかは、ご自身の状況次第です。手取り額だけでなく、自分がかけられる時間と天秤にかけるのが現実的な判断軸になります。

黒字化までの期間と損益分岐の稼働率

立ち上げ直後はレビューも実績もないため、一般に稼働率は低く始まり、運用とともに改善していく傾向があります。そこで押さえたいのが損益分岐の稼働率です。

  • 損益分岐の稼働率(目安)= 月間固定費 ÷(客単価 × 営業日数)

たとえば固定費9万円・客単価8,000円・営業日数30日なら、9万円 ÷ 24万円 = 約37.5%。この稼働率を超えれば黒字、下回れば赤字という分岐点が見えます。初期投資の回収期間は条件次第で大きく異なり一概には言えませんが、「損益分岐の稼働率を現実的に超えられそうか」を立ち上げ前に確認しておくことが、無理のない運営の第一歩です。

まとめ:あなたの物件で試算したい方は無料相談へ

民泊の収支は「客単価 × 稼働率 × 営業日数 − 経費」で計算でき、保守的・標準・強気の3パターンで見積もること、そして見落としコストを入れた実質利回りで判断することがポイントです。下のテンプレをコピーして、ご自身の数字を入れてみてください。

  • 売上:客単価( 円)× 稼働率( %)× 営業日数( 日)=( 円)
  • 経費:家賃( )+清掃費( )+水光熱・通信( )+代行手数料( )+プラットフォーム手数料( )+その他( )=( 円)
  • 手取り:売上( )− 経費( )=( 円)
  • 損益分岐の稼働率:月間固定費( )÷(客単価 × 営業日数)=( %)

制度選び(旅館業か民泊新法か)や物件ごとの具体的な試算は、条件によって最適解が変わります。自分の物件で正確にシミュレーションしたい、運営代行や立ち上げを相談したいという方に向けて、無料の相談窓口をご用意しています。気軽にお問い合わせください。なお、本記事の数値はすべて一般的な目安であり、収益を保証するものではありません。

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